無事上棟!

無事本日上棟致しました。

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今回も福原建築工房在来木造住宅仕様で土台・柱は全て本場吉野産檜四寸角を仕様。
現場に近づけば檜の香りがプンプンしてきます。
檜・・・。
“檜舞台に立つ”などの表現に使われる檜舞台とは、江戸時代の歌舞伎に由来します。
その当時から檜は高価な建築材であり、檜造りが許されるのは幕府公認の舞台だけだっとか・・・。
そこに立つことは一流の役者であることの証明でもあったそうです。

檜は古来から尊ばれてきました。
日本書紀に「杉と楠は舟に、檜は宮殿に使うべし」と記されており、
宮殿など高貴な建築に用いられる最高の建築材だったのです。
それほど貴重な檜を用いることは日本人の憧れであり、
ステータスの象徴でした。社会が豊かになるにつれ、
檜を浴槽や壁に用いた“檜風呂”や、鮨店で存在感を示す檜カウンターなど、
檜は様々なところで使われるようになりました。

檜が人々の心をとらえた秘密は、1000年以上生きる強さと独特の効能にありました。
家づくりにおいて、頑丈な柱はすべての要となるものです。

私達福原建築工房では骨太の柱に、最高級ブランド材である
吉野産檜を標準仕様で採用しています。

柱を見せる真壁はもちろん、柱が隠れてしまう大壁でもきちんと
“檜柱”が用いられ、強さと上質さに満たされる空間を創り上げます。

また、土台にも檜が用いられています。これは檜に含まれる
フィトンチッドの防虫性能により、薬剤を用いた防蟻処理など
特別な工事をしなくても、白蟻を寄せ付けないと認められているからです。

檜の土台は防蟻の10年保証の対象となり、安心の住まいを実現できます。

世界文化遺産に指定された法隆寺は、1300年以上を経て、
今もなお建ち続ける世界最古の木造建築です。
それを可能にしたのが檜でした。

昭和の法隆寺の大修理では、全体の65%が1300年前の檜をそのまま使うことができたとか。
取り替える必要があったのは、わずかに35%・・・。

この大修理のとき、垂木などの軒を支える檜材は屋根の重みで曲がり、
垂れ下がっていましたが、上に載っていた瓦や屋根土を降ろしたところ、
徐々に木が上がり始め、数日後には元の姿に戻ったという話です。

修復に携わった名棟梁の故西岡常一さんによれば、
その表面をカンナで削ると、檜独特の香りを放ったといいます。

また、フィトンチッドは高い抗菌性とともにストレス解消に効果があります。

檜はフィトンチッドの含有率が高く、伐採後も発散し続けます。

檜に含まれる木の香りは能の活動と自立神経活動を鎮静化し、
リラックスさせることが分かっています。

血圧低下や脈拍の乱れの減少、快眠など数多くの効果をもたらしてくれます。

昔から「檜の家に住むと風邪をひかない」「3年間は蚊がやってこない」などの伝承があります。
これは檜の精油成分に自分の身を守る効能があり、
伐採された後もその力は持続。虫に食べられにくく、病気などによる腐敗からも身を守っていました。

五重塔が1300年以上続いている秘密もそこにあります。

檜は防虫・殺菌効果のある精油成分をたくさん持っています。

檜で家をつくれば、木が他の生物に対して持っている防虫・防蟻効果など、
さまざまな機能をわが家に備えることができます。

檜の魅力、語っても語り尽くせないほどの魅力、


今回も材木を提供してくださった方々に感謝!

大工さん、誠にご苦労さんです。

いろんな人の「力」が携わって施工ができています。


無事上棟!


おめでとうございます

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